Fowers : スコットランド民謡



眠らせて胸が痛いから。

キラキラ光る日々流れてゆく想いの他、奥底に溜まり止まってしまう傷や過剰。
誰のせいでもない気持ち。



それがいつ形を変えて再び流れてゆくのか想像もつかないまま。
動けない何かが、眠らせてと停止を叫ぶ。

眠っている間、光を浴びて息を吹き返す置き去りにされた闇。
眠っている間、夜桜の門を行ってしまう気持ち。
大切な気持ち。

気づけば流れはじめ、
急に、思い出したように窓を開けて風を入れて新鮮な水を飲みほして。

そして、もう少し眠らせて。




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