終焉の赤。
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立ち去るならば、「さよなら」と。斬り捨ててくれたほうがよかったと。
ずっとその言葉を待ってた。
あの人の。
私からさよならと言わねばならないのか?好きなのに?
時はもう十分過ぎる程経ったのに、
私は自らの想いを自ら燃きつくし灰にするしかないのだと・・今ごろ知る。
長い長い時の先の今、終焉の赤。
黙って見送れなかったね、ごめんね。遠い遠いあの日へ言ってみる。
あなたの優しさ?情け?一番痛かったよ。遠い遠いあの日へ言ってみる。
長い間止まっていた時計は動き出した。
もう限界みたい、これは最後のチャンスなのかもしれないの。
斬らなくちゃ。斬れるか?斬る。燃やして灰にできるか?
遠の昔からもういないあなたを待たないで・・行かなくちゃ、あてはないけれど。